月夜の受け皿であるこの部屋に月光は有機的なカーブを描いて注がれる。秒針が響く灰色の部屋だが、この冴えない時間に於いては誰も知らない廃墟に放り出されたようでいて心地が良い。孤独を歓楽しているのだから受け取った手紙は荷物棚に置いて行く。自然法…
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